ポリスのコンサート
先月、ポリスの東京ドーム公演に行きました。ポリスとしては27年振りの来日です。前回の来日時は、実家のある宇都宮にも公演に来ました。でも、小学生だった私はバンドの名前すら知りませんでした。実質的な解散後、これまでにメンバー個々人の来日はありました。スティングがシーガイアで歌ったり、アンディーサマーズがブルーノートで弾いたりです。でも、ポリスでないので見に行きませんでした。今回も、全盛期には遠く及ばないだろうと思い、行くのを躊躇してました。しかし、テレビ神奈川でチケットが余っていることを目にすると、すぐにネットで予約してました。空席の東京ドームは、いたたまれません。自分はファンだったのだと再確認しました。チケットの受け取りはファミマです。便利やら味気ないやら。
当日は、19時30分開演のところ、18時30分に会場に着きました。前座でスティングの息子が演奏してました。改めて自分が年をとったことを感じます。スタジアム・コンサートなので仕方ないですが、それにしてもステージが遠すぎです。最近、ライブハウスに行くことが多くなったので、余計にそう感じたのでしょう。スタジアムを見渡すうちに、日本公演での動員数、客単価、総収入、コストを計算して、勝手にメンバーのギャラをはじいてました。金目当ての活動再開のような気がして、なんだか気が重くなってきました。
5分遅れでステージ開始です。一曲目はmessage in a bottle。代表曲の一つです。ただし、勢いが全く感じられません。話の弾まない同窓会に行った時のように、重たい 気分が立ちこめてきました。
でも、うれしいこととに重たい気分は、すぐに晴れました。一曲目は演出で押さえていたようです。二曲目のsynchronicity II で一気に躍動感にあふれた音がドームを包み込みました。大型スクリーンにはメンバーの姿とアルバム・ジャケットで使われた赤、青、黄色の有名なデザインが映し出されました。宇都宮の部屋に飾っていたLPのデザインです。中学・高校時代が急に頭をよぎり、驚いたことに目頭が熱くなりました。次のwalking on the moonでは、アンディーサマーズのギターが空間を切り裂きます。スチュワートコープランドのタイトなドラム、スティングの特徴ある高音が響きます。ただし、ステージでずっと歌い続けるのは、50を越したスティングの喉には酷です。ボーカルの時間が減り、かわりにアンディーサマーズのギターソロが増えました。これに、以前より深みのでたスティングのベースが掛け合います。こういうインストゥルメンタルこそがライブの醍醐味です。
中盤にさしかかると、wrapped around your fingerが流れました。何千ものロウソクが映ったプロモーションビデオがフラッシュバックしました。LPレコードを自転車のかごに入れていた中学時代や本屋でROCK雑誌を立ち読みしていた高校時代を思い出しました。あれから二十数年が過ぎたのだと改めて感じ、ふと、もう二十年くらいは生きてみようと思いました。
代表曲、ロクサーヌがアンコール前の最後の曲でした。カラオケで歌ったことのある曲です。歌詞を叫ぶほど、完全に感情移入してました。スタジアム・コンサートであったり、チケットが高額であったりなんて、もう、どうでもよくなりました。飲んでもないのに酔っぱらったようでした。時計を見ると、1時間20分が経過。少し短いです。
アンコールの一曲目は、king of pain。そうでした、この曲をまだやってませんでした。苦悩もないはずなのにI'll always be king of painと大声で歌いました。ラストの曲がevery breath you takeです。最後にやるだろうと予想していた曲です。でも、イントロが流れたら、再び目頭が熱くなりました。不覚です。他方、久しぶりにブログを書こうとも思いました。不思議です。
そしたら、なんと、二度目のアンコールもありました。曲を予想できずにいると、next to youでした。30年前に録音された、デビューアルバムの1曲目です。ファンは当然、これを知っています。まだ続く、ここから始まる、というメッセージだと勝手に解釈しました。心憎い選曲です。
東京ドームの天井は空気で膨らんでるので、出口は強い風が吹きます。その風に背中を押されて、ドームを後にしました。駅に向かう途中、自分の話し声がかれているのに、すぐに気がつきました。声を張り上げすぎました。ずっと余韻に浸りたい心境です。帰りの東京メトロではケータイを鞄にしまったままでした。いつもの日常に戻されそうな気がして、ずっと電源を入れないでいました。
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