2−5 人工知能
時々、本を薦めるメールが送られてきます。インターネットで購入した履歴をもとに、関係のありそうな本が紹介される仕掛けです。おしつけがましい気もしますが、結構、そそられるタイトルだったりします。検索結果に連動して広告が表示されるサービスは、グーグルにより一般的になりました。利用者の個人情報を記憶し自動的に記載する機能や、ニュースを利用者の興味に沿って集めるサービスなども見られるようになりました。まだまだ、初歩的な段階ですが、こういったサービスはこれからどんどん広がります。
コンピューターが知能を持つように見える人工知能が、今後のITの最重要分野だと思います。学習機能といって過去のデータをもとに最適な答えを導く理論や、ファジーといってあいまいな情報をもとに妥当な推論をする理論が研究されています。人工知能はSF映画などでは、巨大コンピューターとして昔から描かれていました。日本のマンガでは、ドラえもんなど人工知能や感情を持つロボットがよく描かれます。
ロボットまではすぐに実現しないにしろ、ネットワーク上で人工知能が代理人(エージェント)として活躍するのは、そう遠くない日に現実化しそうです。予算や期間を条件に、乗り物やホテルを仮予約し、日程まで策定してくれる人工知能はとても便利でしょう。例えば、旅行代理店の替わりになります。興味や属性に応じて、広告を集めてくれる人工知能も良さそうです。なんとなく関心がある広告を知らないうちに集めてくれるサービスはあったら利用したいです。
ミクシィなど、参加型のネットワークサービスがウェブ2.0と呼ばれて注目を集めました。アメリカでも日本でもウェブ2.0は株式銘柄としても騒がれました。次にやってくるウェブ3.0を想像すると、ネットワークと人工知能のドッキングだと思います。人工知能によるネットワーク上の代理人(エージェント)を、時間のないビジネスマンだったら頻繁に利用しそうです。他方、ウェブ2.0は結構、手間とひまがかかります。時間のない人はやらないでしょう。ウェブ2.0の主な利用者は、お金はないけど時間のある人だと推測します。お金はないけど時間がある人って「負け組」と呼ばれたりするのでしょうか。お金も時間もあるセレブはウェブには遠い印象です。
話を人工知能に戻します。映画などで描かれる、コンピューターに関わるすごい人のイメージといったら、天才プログラマーではないでしょうか。しかし、人工知能の研究開発では、数学などの基礎的な理論がこれまでにもまして重要になります。そうするとコンピューターに関わるすごい人のイメージも天才科学者に変わる気がします。日本人は応用研究は得意だけど、オリジナリティあふれる基礎研究はあまり得意でないと指摘されてきました。確かに、コンピューター開発の歴史でも画期的な基礎研究は欧米人によりなされました。でも、人工知能では日本人に画期的な発明をしてもらいたいですね。ドラえもんを作るのに重要な研究は日本人に担ってもらいたいものです。
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